ショウガは、古くから食事や体調管理に使われてきた身近な植物です。
近年では、犬の健康を考える中でも、ショウガに含まれる成分に注目が集まっています。その理由のひとつが、植物が自らを守るためにつくり出すフィトケミカルと呼ばれる成分です。
フィトケミカルとは
フィトケミカルとは、植物が紫外線や昆虫などの外的ストレスから身を守るためにつくり出す、色素・香り・辛味・粘りなどの成分の総称です。
ショウガには、こうしたフィトケミカルが豊富に含まれています。

ショウガに含まれる主な成分
ショウガ特有の辛味成分として知られているのがジンゲロールとショウガオールです。
さらに、ジンゲロン、ジンギベレン、ジンギベロール、シネオール、シトラールなどの香り成分も含まれています。
生のショウガに多く含まれるジンゲロールには、殺菌作用や免疫細胞を活性化させる働きがあるとされています。
また、ショウガを加熱すると、ジンゲロールはショウガオールやジンゲロンへと変化し、血行を促す作用が期待される成分へと変わります。
犬にとって期待される働き
日々の生活の中で、気温差や環境の変化が続くと、犬の体は知らないうちに負担を受けやすくなります。
元気がない日が増えたり、食欲にムラが出たりといった小さな変化は、体調のバランスが崩れはじめているサインかもしれません。
ショウガに含まれるジンゲロールをはじめとする成分は、体の内側で起こるさまざまな働きを穏やかに支え、コンディションを安定させるサポートが期待されています。
そのため、季節の変わり目や、体調の波が出やすい犬に対して、日々の食事の中で取り入れやすい素材です。
また、ショウガの香り成分には食欲を刺激する働きがあるとされ、暑さや年齢の影響で食欲が落ちやすい犬にとっても、取り入れ方次第でプラスになることがあります。
さらに、香り成分は口内環境を意識したケアの観点からも注目されています。

与え方の基本
犬にショウガを与える場合は、すりおろしたものやパウダー状のものを少量、フードにトッピングする方法が基本です。
刺激が強くならないよう、ほんの少しから始めましょう。
なお、生姜チューブやガリなどの加工品は与えないでください。
調味料や添加物が含まれていることが多く、犬には適していません。
さらに、ショウガは犬に与えても問題のない食材とされていますが、辛味成分を含むため、与えすぎには注意が必要です。
体質によっては刺激になる場合もあるため、初めて与える際は少量から始め、便の状態や食欲、元気さに変化がないかをよく観察しましょう。
まとめ
ショウガは、犬にとっても健康に良い食材のひとつです。
愛犬の体調や様子を見ながら、必要に応じて少量を取り入れてみてはいかがでしょうか。
日々のコンディションを考えるうえで、選択肢のひとつとして役立ちます。